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マジでこれが最後です。みなさん元気で。
フェルト侍、最後の記事は
作品を購入されたある方に
読者代表で出ていただくことにしました。
ある日、iichiに届いた注文のメール。
自分はそのメールを読んで、涙が止まりませんでした。
羊毛フェルトを販売して、本当に良かったと思いました。
ご本人の許可を頂いて転載します。
家内が一目惚れしたのですが、値段を見て購入をためらっていました。
しかし、一点物、そして作家さんの作品に対する想いを見て、家内には内緒で私が購入を決めました。
もし可能であれば、作家さんから、家内へ何らかのメッセージを頂戴できれば幸いに存じます。
ちなみに、今年我々夫婦は結婚10年目を迎え、現在3人のこども達の子育てに奮闘中です。
家内は、仕事で帰宅が遅くなりがちな私に負担をかけまいと、弱音を言わず、育児、家事にと奮闘してくれています。
私にとっては世界一の女性です。
繰り返しになり大変恐縮いたしますが、何らかのメッセージを家内宛にお願い致します。
翌日、奥様からもメールが。
samurai felt様
この度は大事な作品をありがとうございます。嫁です。
昨日の朝、灰色兎の表示がsoldとなり、あまりにがっかりしている私に夫が
「顔真っ赤にして泣きそう(おばちゃんなので泣きませんよ)やからいうけど。メール見てみ。」というので
メールチェックすると夫が灰色兎を購入したことを知り驚き、普段こんなかっこいいこととは無縁な人なだけに更に驚き感激しました。
このHPからsamurai felt様のブログを拝見し作り方が知りたくなりニードルフェルトを知り、灰色兎がどれだけの時間と手間がかかり、こんなに愛らしい兎を作り出すsamurai felt様の才能に驚愕し、二万円は当たり前の価格と納得し、私には贅沢だと諦めようとしていたので嬉しさ爆発です。
一緒に見ていた子供がsoldにほんまに泣いていたので兎さんが来たらびっくりだと思います。
忘れられない結婚10周年の記念になりそうです。
お店やブライダルサロンではない我が家に迎える事が申し訳ないのですがよろしくお願いいたします。
ご注文いただいた9号です。

【9号制作秘話】
身長27センチの9号と8号は、ディスプレイ用に作りました。
8号は割としっかり者で、利口な仔でしたが(過去記事 →★)
9号はちょっとポワンとしたところがあります。
文字通り、自立できていないというか
実は9号は
「キノコの支えがないと立てない」のです。
先に8号が売れてしまったので、
ポツンとしている9号に聞いてみました。
「お前さぁ、キノコなしで立てるように刺しなおそうか?その方が見栄えがして売れるかもよ」
すると9号は
「ウウン、キノコと一緒がいい。なんか落ち着くし。」
・・・そうかい。
9号があまりにも泰然自若としているので、そのままにしておりました。
そうしたらば、
この度の注文です。
まるで注文主様と奥様の関係のメタファーのようではありませんか。
強く心を揺さぶられたあまり、
三人のお子のイメージで、ミニキノコをオプション制作してしまいました。
・・・・
手作り品は、既製品とどう違うのか。
それは、
「感動体験」があるかどうかだと思います。
「私のために、ここまでしてくれる人がいる・・・」
その感動体験は、作る人 → 買う人 の一方向だけでなく
作り手は、買う側からも大きな感動体験を与えられるのです。
今まで本当にありがとうございました。
ハンドメイドを愛する人に栄えあれ…!

作品を購入されたある方に
読者代表で出ていただくことにしました。
ある日、iichiに届いた注文のメール。
自分はそのメールを読んで、涙が止まりませんでした。
羊毛フェルトを販売して、本当に良かったと思いました。
ご本人の許可を頂いて転載します。
家内が一目惚れしたのですが、値段を見て購入をためらっていました。
しかし、一点物、そして作家さんの作品に対する想いを見て、家内には内緒で私が購入を決めました。
もし可能であれば、作家さんから、家内へ何らかのメッセージを頂戴できれば幸いに存じます。
ちなみに、今年我々夫婦は結婚10年目を迎え、現在3人のこども達の子育てに奮闘中です。
家内は、仕事で帰宅が遅くなりがちな私に負担をかけまいと、弱音を言わず、育児、家事にと奮闘してくれています。
私にとっては世界一の女性です。
繰り返しになり大変恐縮いたしますが、何らかのメッセージを家内宛にお願い致します。
翌日、奥様からもメールが。
samurai felt様
この度は大事な作品をありがとうございます。嫁です。
昨日の朝、灰色兎の表示がsoldとなり、あまりにがっかりしている私に夫が
「顔真っ赤にして泣きそう(おばちゃんなので泣きませんよ)やからいうけど。メール見てみ。」というので
メールチェックすると夫が灰色兎を購入したことを知り驚き、普段こんなかっこいいこととは無縁な人なだけに更に驚き感激しました。
このHPからsamurai felt様のブログを拝見し作り方が知りたくなりニードルフェルトを知り、灰色兎がどれだけの時間と手間がかかり、こんなに愛らしい兎を作り出すsamurai felt様の才能に驚愕し、二万円は当たり前の価格と納得し、私には贅沢だと諦めようとしていたので嬉しさ爆発です。
一緒に見ていた子供がsoldにほんまに泣いていたので兎さんが来たらびっくりだと思います。
忘れられない結婚10周年の記念になりそうです。
お店やブライダルサロンではない我が家に迎える事が申し訳ないのですがよろしくお願いいたします。
ご注文いただいた9号です。

【9号制作秘話】
身長27センチの9号と8号は、ディスプレイ用に作りました。
8号は割としっかり者で、利口な仔でしたが(過去記事 →★)
9号はちょっとポワンとしたところがあります。
文字通り、自立できていないというか
実は9号は
「キノコの支えがないと立てない」のです。
先に8号が売れてしまったので、
ポツンとしている9号に聞いてみました。
「お前さぁ、キノコなしで立てるように刺しなおそうか?その方が見栄えがして売れるかもよ」
すると9号は
「ウウン、キノコと一緒がいい。なんか落ち着くし。」
・・・そうかい。
9号があまりにも泰然自若としているので、そのままにしておりました。
そうしたらば、
この度の注文です。
まるで注文主様と奥様の関係のメタファーのようではありませんか。
強く心を揺さぶられたあまり、
三人のお子のイメージで、ミニキノコをオプション制作してしまいました。
・・・・
手作り品は、既製品とどう違うのか。
それは、
「感動体験」があるかどうかだと思います。
「私のために、ここまでしてくれる人がいる・・・」
その感動体験は、作る人 → 買う人 の一方向だけでなく
作り手は、買う側からも大きな感動体験を与えられるのです。
今まで本当にありがとうございました。
ハンドメイドを愛する人に栄えあれ…!
「最後から二番目の記事」
みなさまと共に、面白おかしく進めてまいりました当ブログも、
いよいよ今宵が最後の夜となりました。
(日付が変わるまでに更新したかったのですが…
どこまでもツメの甘い、フェルト侍です)
え~、
今後の展開ですが
以下の3パターンを考えておりました。
A案:
羊毛刑事(デカ)中須堂臣也のブログ
「こちら羊毛フェルト事件捜査本部!!~うちのカミさんがね…」
というブログをスタートさせ
全国の読者から寄せられた、羊毛フェルティングへの疑問・難問を、
フェルターの皆さんと解決していく
B案:
「シゲ姐の☆OKAMAだって羊毛フェルト☆
~チクチクするのはヒゲだけじゃないのよ(はぁと)♪~」
というブログをスタートさせ
おネェキャラ全開&辛口コメントで、フェルト業界をぶった切る(はぁと)!
(今までの読者はドン引きでしょうか)
まぁ色々考えて
C案:
リアル世界から、羊毛フェルト業界を応援する。
リアルな人間関係を最優先する。
という無難な路線に落ち着くことにしました。
…いやしかし、実は目立ちたがりの、この性格を思うと
なんかまたあれこれたくらむと思います。
皆様とは必ず、また必ずお会いするでしょう。
「フェルト侍」ではもう表に出ないと思いますが
あなたの心の中に、その名前が残れば、自分は満足です。

後光射すアカネコさん、iichiにてNOW ON SALE。→★
アカネコさんを作って以来、販売が軌道に乗った気がします。過去記事はこちら →★
今度は、誰かの守護神になってほしいです。
ちなみにD案は
「羊毛ラッパー“SAM★LAY★FELT”」
としてヒップホップに生涯を捧げるというもの。
おそらく、一発屋で終わると思われます。
折角、リリックをがんばったのです。
皆さんに褒めて欲もらいたくてアップします・・・マイク回しますので唄ってください!
「今夜は朝までパーリーナイ♪HEY!YO-MO!!」
by DJ SAM★LAY★FELT
HEY YO-MO! We are 羊毛フェルターズ
HEY YO-MO! We are 羊毛フェルターズ
HEY YO-MO オレは平凡サラリーMEN
HEY YO-MO ややこしい事 こっちからGOMEN
気が付きゃ いつだって クタクタ
去りゆくあの子は スタスタ
会社じゃ何しても ムダムダ
楽しいフリさ 笑え ごまかせ ケタケタ
HEY YO-MO ニードルフェルティング お前がオレのすべてをかえた
HEY YO-MO ニードルフェルティング 一人じゃないって教えてくれた
オトナ不安、ガキ泣きじゃくる
そんな長い夜もオワリガクル
もう風向き変わった気がする
作り出そうぜ日本のミラクル
HEY YO-MO ニードルフェルティング お前がオレのすべてをかえた
HEY YO-MO ニードルフェルティング 一人じゃないって教えてくれた
※HEY you're more! We are 羊毛フェルターズ
HEY humor! We are 羊毛フェルターズ
HEY yo - mo! We are 羊毛フェルターズ
(※印繰り返し)
誰か曲、付けてくれないですかね…。
いつかみんなで踊りたいものですね。

いよいよ今宵が最後の夜となりました。
(日付が変わるまでに更新したかったのですが…
どこまでもツメの甘い、フェルト侍です)
え~、
今後の展開ですが
以下の3パターンを考えておりました。
A案:
羊毛刑事(デカ)中須堂臣也のブログ
「こちら羊毛フェルト事件捜査本部!!~うちのカミさんがね…」
というブログをスタートさせ
全国の読者から寄せられた、羊毛フェルティングへの疑問・難問を、
フェルターの皆さんと解決していく
B案:
「シゲ姐の☆OKAMAだって羊毛フェルト☆
~チクチクするのはヒゲだけじゃないのよ(はぁと)♪~」
というブログをスタートさせ
おネェキャラ全開&辛口コメントで、フェルト業界をぶった切る(はぁと)!
(今までの読者はドン引きでしょうか)
まぁ色々考えて
C案:
リアル世界から、羊毛フェルト業界を応援する。
リアルな人間関係を最優先する。
という無難な路線に落ち着くことにしました。
…いやしかし、実は目立ちたがりの、この性格を思うと
なんかまたあれこれたくらむと思います。
皆様とは必ず、また必ずお会いするでしょう。
「フェルト侍」ではもう表に出ないと思いますが
あなたの心の中に、その名前が残れば、自分は満足です。

後光射すアカネコさん、iichiにてNOW ON SALE。→★
アカネコさんを作って以来、販売が軌道に乗った気がします。過去記事はこちら →★
今度は、誰かの守護神になってほしいです。
ちなみにD案は
「羊毛ラッパー“SAM★LAY★FELT”」
としてヒップホップに生涯を捧げるというもの。
おそらく、一発屋で終わると思われます。
折角、リリックをがんばったのです。
皆さんに褒めて欲もらいたくてアップします・・・マイク回しますので唄ってください!
「今夜は朝までパーリーナイ♪HEY!YO-MO!!」
by DJ SAM★LAY★FELT
HEY YO-MO! We are 羊毛フェルターズ
HEY YO-MO! We are 羊毛フェルターズ
HEY YO-MO オレは平凡サラリーMEN
HEY YO-MO ややこしい事 こっちからGOMEN
気が付きゃ いつだって クタクタ
去りゆくあの子は スタスタ
会社じゃ何しても ムダムダ
楽しいフリさ 笑え ごまかせ ケタケタ
HEY YO-MO ニードルフェルティング お前がオレのすべてをかえた
HEY YO-MO ニードルフェルティング 一人じゃないって教えてくれた
オトナ不安、ガキ泣きじゃくる
そんな長い夜もオワリガクル
もう風向き変わった気がする
作り出そうぜ日本のミラクル
HEY YO-MO ニードルフェルティング お前がオレのすべてをかえた
HEY YO-MO ニードルフェルティング 一人じゃないって教えてくれた
※HEY you're more! We are 羊毛フェルターズ
HEY humor! We are 羊毛フェルターズ
HEY yo - mo! We are 羊毛フェルターズ
(※印繰り返し)
誰か曲、付けてくれないですかね…。
いつかみんなで踊りたいものですね。
ある日、羊男の訪問を受けてしまったら?
極々一部でファンがいるらしい、
フェルト侍の物語(妄想ともいう)シリーズ。
長いのでお茶でも淹れて、マッタリ読んでください。
この記事はフィクションです。実在の人物・
団体等には一部しか関係ありません。
【登場人物紹介】
コリデール:光沢があり万能選手的な毛質が特徴。
メリノ:羊毛の中で一番の細さを持ち短毛。脂分が多いのが特徴ではある。
ロムニー:よく縮絨するしっかりした手ごたえのある毛。
フェルト侍。あくまでイメージ。
【3月30日】
基本的に、フェルト侍の住処に客人はあまりいません。
たまに、J:comさんが工事に来るぐらいです。
しかしごく稀に、思いもよらぬ珍客の訪問があったりするのです・・・。
ある気持ちのよい3月の夕べ、
フェルト侍が部屋に篭りギャルゲーなどしておりますと、
「ほと、ほと」
と、
引き戸を叩くものがありました。
「チッ、誰だよ…詩織とのデートを邪魔する奴は?」
舌打ちをしつつ引き戸を引くと、
そこには
大柄な羊男が三人、思いつめた表情で突っ立ていました。
(ムラカミハルキ的世界がニガテな方はスルーして下さいます様)
真ん中の、年かさの羊男が口を開きました。
「あんたがフェルト侍さん?
急に押しかけて悪いね…。
俺達、あんたに話があったもんでね・・・オーストラリアから来ちまったんだ」
突然とはいえ、羊男が訪ねてきたとあっては
迎えないわけにはいきません。
「そ、そうですか…、と、とりあえず上がってもらいましょうか…」
むろん羊男の訪問なんて初めてですが
なるべく平静を装って部屋に招き入れました。
四畳半の畳の部屋に、
ガタイの大きな三人の羊男と、正坐で向かい合います。
もともと狭い部屋が、一気に息苦しくなります。
年かさの羊男が、紙包みを差し出してきました。
「これ、つまんねえもんだけど、地元の銘菓の“ヒツジ羊羹”だ…」
「あっこれは気を使わせちゃって…どうも。
いや、あの、話があるなら、きっ、聞きますけど…」
「そんなに畏まらんでくれ、フェルト侍さん。
あんたにどうこう言いたいわけじゃねえ。
前から何とかして、人間さんと話を付けたい…って俺達思っててね…
こいつが…メリノが(と、斜め後ろの若い羊男を顎でしゃくりました)
コンピューターなんかが好きなもんでね。
あんたのブログを見つけて、
この人に話してみようってことになったのさ。」
メリノと呼ばれた若い羊男は、
額に脂を滲ませてコクコクと頷きました。
小脇には、大事そうにiPadを抱えています。
「話っていうのはこうだ…。
俺達は、ずっとオーストラリアで羊やってきた・・・。
ニュージーランドに親戚もいっぱいいる。
爺さんの爺さんの、そのまた爺さんのもっと昔から、
人間さん達とはやってきたつもりだ。
だけどこの頃、どうも俺達と人間さん達、うまくかみ合ってないような気がするんだ。」
「え・・・それってどうゆう・・・」
その時、もう一人の、ひときわ大きな身体つきの羊男が声を張り上げました。
「そんなまどろっこしい言い方じゃ、
この人に伝わらねぇよ、コリデール!!
ハッキリ言やぁいいじゃねえか!!
・・・・羊毛の売買価格が、安すぎンだよ!!」
「お前は黙ってろ、ロムニー」年かさの羊男がたしなめます。
「コリデールは口惜しくねえのかよ!!」ますます激昂する縮れ毛の羊男。
「お前も、メリノのパソコンで見ただろ?
俺達の、俺達の毛が信じられない安い値段で取引されてるんだぜ?
俺達は牧羊犬がいつキレるかビクビクしながら、
やっと伸びた毛をムリヤリ押さえつけられてバリカンあてられて、
体張って人間どもにコートを提供してるんだぜ?!
その結果が、こんなやっすい取引かよ!!
牧羊業者だって、採算割れで泣いてらぁ!!」
縮れ毛の羊男が大声でまくしたてる勢いに、目を白黒させるフェルト侍。
「いいか、フェルト侍とやら!
人間どもは忘れちまった!
羊毛は安い化学繊維とは違うんだ!
羊は生きてんだ!!
お前らとおんなじ、血が通ってんだよ!!」
その羊男は、うずくまるとさめざめと泣きだしました。
・・・なんか熱い奴だなぁ。オーストラリアの国民性かなぁ。
その様子を眺めていた、コリデールと呼ばれた羊男が口を開きました、
「騒ぎ立ててスマンね、フェルト侍さん。
だがロムニーが言ったことは、ある意味本当でね…
この20年間、やめていく羊飼い達は結構増えてるんだ…
こんな羊毛が安く扱われてんじゃ、やってけないんだろうな。
…1990年の世界の羊毛生産量は340万トンだった。
羊毛の比重を知ってても、想像つかねえ量だろ。
だけど、おととしの生産量はどれぐらいだと思う?
200万トン、3分の2以下さ…。
ちょっとびっくりするだろ?」
そっ、そうですね…。ていうか、全然考えたことありませんでした。
「このままじゃ、羊毛産業は廃れちまうかもしれねぇな。
人間さん達とは、8千年、いや一万年の付き合いかもしれねぇって言うのにな…
…あのよ、フェルト侍さん。
あんたのブログで、ちょっと人間さんに伝えてほしいんだ。」
いつの間にか、コリデール、メリノ、ロムニーの三人の羊男に
にじり寄られています。なんという圧迫感だ。
「俺達はアタマが悪いから、偉いことは何も言えねぇ。
たださ、ただ…
人間さん達が羊毛を売ったり買ったりするときにはさ。
俺達の気持ちっていうか…
ちょっぴり、考えてほしいんだ。
あんたが安く買ってるセーターや手袋、
それからフェルト用の羊毛だって、元々は一匹の羊のものだったんだって事をさ…」
・・・・
ひとしきり話し終えると、三人の羊男は立ち上がりました。
「じゃあ、確かに頼んだぜ…クニに帰るとすらぁ」
泣きはらした目で微笑む、熱い羊男ロムニー。
どこからか、霧のような煙のような白いスモークがモクモクと湧いてきて、
羊男たちはその中に足を踏み入れました。
そんな、こちらのイエスノーも聞かずに!
と呼びとめる暇もなく、羊男たちの姿は濃い霧の中に消えていきます。
メリノと呼ばれていた若い羊男が、
こちらを振り返りながら、何度もペコペコと頭を下げているのがボンヤリと見えました。
君ら、オーストラリア育ちのくせになんでそんなOjigiが上手いんだ…。
・・・・
そんなわけで、
こうしてブログ記事にしておきます。
セーターなんてバーゲンで買って、
古くなったら捨てようと思ってましたが
ちょっと改めようと思いました。
それにニードルフェルティングのテクニックがあれば、
虫食いの穴だって自分で修繕できますもんね。
羊男が今度訪ねてきたら、
sakeでも出そうと思っています。
<おわり>
参考文献:ヒツジパレット2012京都 公式カタログ
クリエイティブフェルト協会 サンプルフェルト・プロジェクト



フェルト侍の物語(妄想ともいう)シリーズ。
長いのでお茶でも淹れて、マッタリ読んでください。
この記事はフィクションです。実在の人物・
団体等には一部しか関係ありません。
【登場人物紹介】
コリデール:光沢があり万能選手的な毛質が特徴。
メリノ:羊毛の中で一番の細さを持ち短毛。脂分が多いのが特徴ではある。
ロムニー:よく縮絨するしっかりした手ごたえのある毛。
フェルト侍。あくまでイメージ。【3月30日】
基本的に、フェルト侍の住処に客人はあまりいません。
たまに、J:comさんが工事に来るぐらいです。
しかしごく稀に、思いもよらぬ珍客の訪問があったりするのです・・・。
ある気持ちのよい3月の夕べ、
フェルト侍が部屋に篭りギャルゲーなどしておりますと、
「ほと、ほと」
と、
引き戸を叩くものがありました。
「チッ、誰だよ…詩織とのデートを邪魔する奴は?」
舌打ちをしつつ引き戸を引くと、
そこには
大柄な羊男が三人、思いつめた表情で突っ立ていました。
(ムラカミハルキ的世界がニガテな方はスルーして下さいます様)
真ん中の、年かさの羊男が口を開きました。
「あんたがフェルト侍さん?
急に押しかけて悪いね…。
俺達、あんたに話があったもんでね・・・オーストラリアから来ちまったんだ」
突然とはいえ、羊男が訪ねてきたとあっては
迎えないわけにはいきません。
「そ、そうですか…、と、とりあえず上がってもらいましょうか…」
むろん羊男の訪問なんて初めてですが
なるべく平静を装って部屋に招き入れました。
四畳半の畳の部屋に、
ガタイの大きな三人の羊男と、正坐で向かい合います。
もともと狭い部屋が、一気に息苦しくなります。
年かさの羊男が、紙包みを差し出してきました。
「これ、つまんねえもんだけど、地元の銘菓の“ヒツジ羊羹”だ…」
「あっこれは気を使わせちゃって…どうも。
いや、あの、話があるなら、きっ、聞きますけど…」
「そんなに畏まらんでくれ、フェルト侍さん。
あんたにどうこう言いたいわけじゃねえ。
前から何とかして、人間さんと話を付けたい…って俺達思っててね…
こいつが…メリノが(と、斜め後ろの若い羊男を顎でしゃくりました)
コンピューターなんかが好きなもんでね。
あんたのブログを見つけて、
この人に話してみようってことになったのさ。」
メリノと呼ばれた若い羊男は、
額に脂を滲ませてコクコクと頷きました。
小脇には、大事そうにiPadを抱えています。
「話っていうのはこうだ…。
俺達は、ずっとオーストラリアで羊やってきた・・・。
ニュージーランドに親戚もいっぱいいる。
爺さんの爺さんの、そのまた爺さんのもっと昔から、
人間さん達とはやってきたつもりだ。
だけどこの頃、どうも俺達と人間さん達、うまくかみ合ってないような気がするんだ。」
「え・・・それってどうゆう・・・」
その時、もう一人の、ひときわ大きな身体つきの羊男が声を張り上げました。
「そんなまどろっこしい言い方じゃ、
この人に伝わらねぇよ、コリデール!!
ハッキリ言やぁいいじゃねえか!!
・・・・羊毛の売買価格が、安すぎンだよ!!」
「お前は黙ってろ、ロムニー」年かさの羊男がたしなめます。
「コリデールは口惜しくねえのかよ!!」ますます激昂する縮れ毛の羊男。
「お前も、メリノのパソコンで見ただろ?
俺達の、俺達の毛が信じられない安い値段で取引されてるんだぜ?
俺達は牧羊犬がいつキレるかビクビクしながら、
やっと伸びた毛をムリヤリ押さえつけられてバリカンあてられて、
体張って人間どもにコートを提供してるんだぜ?!
その結果が、こんなやっすい取引かよ!!
牧羊業者だって、採算割れで泣いてらぁ!!」
縮れ毛の羊男が大声でまくしたてる勢いに、目を白黒させるフェルト侍。
「いいか、フェルト侍とやら!
人間どもは忘れちまった!
羊毛は安い化学繊維とは違うんだ!
羊は生きてんだ!!
お前らとおんなじ、血が通ってんだよ!!」
その羊男は、うずくまるとさめざめと泣きだしました。
・・・なんか熱い奴だなぁ。オーストラリアの国民性かなぁ。
その様子を眺めていた、コリデールと呼ばれた羊男が口を開きました、
「騒ぎ立ててスマンね、フェルト侍さん。
だがロムニーが言ったことは、ある意味本当でね…
この20年間、やめていく羊飼い達は結構増えてるんだ…
こんな羊毛が安く扱われてんじゃ、やってけないんだろうな。
…1990年の世界の羊毛生産量は340万トンだった。
羊毛の比重を知ってても、想像つかねえ量だろ。
だけど、おととしの生産量はどれぐらいだと思う?
200万トン、3分の2以下さ…。
ちょっとびっくりするだろ?」
そっ、そうですね…。ていうか、全然考えたことありませんでした。
「このままじゃ、羊毛産業は廃れちまうかもしれねぇな。
人間さん達とは、8千年、いや一万年の付き合いかもしれねぇって言うのにな…
…あのよ、フェルト侍さん。
あんたのブログで、ちょっと人間さんに伝えてほしいんだ。」
いつの間にか、コリデール、メリノ、ロムニーの三人の羊男に
にじり寄られています。なんという圧迫感だ。
「俺達はアタマが悪いから、偉いことは何も言えねぇ。
たださ、ただ…
人間さん達が羊毛を売ったり買ったりするときにはさ。
俺達の気持ちっていうか…
ちょっぴり、考えてほしいんだ。
あんたが安く買ってるセーターや手袋、
それからフェルト用の羊毛だって、元々は一匹の羊のものだったんだって事をさ…」
・・・・
ひとしきり話し終えると、三人の羊男は立ち上がりました。
「じゃあ、確かに頼んだぜ…クニに帰るとすらぁ」
泣きはらした目で微笑む、熱い羊男ロムニー。
どこからか、霧のような煙のような白いスモークがモクモクと湧いてきて、
羊男たちはその中に足を踏み入れました。
そんな、こちらのイエスノーも聞かずに!
と呼びとめる暇もなく、羊男たちの姿は濃い霧の中に消えていきます。
メリノと呼ばれていた若い羊男が、
こちらを振り返りながら、何度もペコペコと頭を下げているのがボンヤリと見えました。
君ら、オーストラリア育ちのくせになんでそんなOjigiが上手いんだ…。
・・・・
そんなわけで、
こうしてブログ記事にしておきます。
セーターなんてバーゲンで買って、
古くなったら捨てようと思ってましたが
ちょっと改めようと思いました。
それにニードルフェルティングのテクニックがあれば、
虫食いの穴だって自分で修繕できますもんね。
羊男が今度訪ねてきたら、
sakeでも出そうと思っています。
<おわり>
参考文献:ヒツジパレット2012京都 公式カタログ
クリエイティブフェルト協会 サンプルフェルト・プロジェクト
2012版・失敗しないハンドメイド品売買サイトの選び方
今朝はカラスの鳴き声で目が覚めました。
自宅のある兵庫県南部某所、
上空には30羽…いや、50羽はいました。
ギャア!ギャア~!!と激しく鳴きわめくカラスさん達。
なんかあるんですかね?
彼らも年度末はテンパるのでしょうか。
本日もテンパり気味でお届けして参ります、
「フェルトで稼ぐ!」がテーマの、フェルト侍のブログです。
「ハンドメイド専門サイト戦国時代!!
自己満足にならないための“賢いサイト選び”とは?」
今回はサイトについてお話しします。
(長文は覚悟してください。相変わらず短くまとめることが苦手です…スミマセン)
・・・・
ほんとに増えましたね~、
ハンドメイド品専門売買サイト。(以下「売買サイト」と略)
今少なくとも10サイトくらいはあるのではないでしょうか。
よく利用する「ユザワヤ」も、作家間マーケット部門を立ち上げたようです。
「作る側」にとっては、趣味としてただ楽しんでいたものを
「売る」となると、けっこう勇気がいると思うんですよ。
値段もオークションと違って、自分で決めなきゃいけないし。
そこを、
「エイッ!!」と勇気を振り絞って売買サイトに登録するわけですから
売る以上は、評価してくれる人、買ってくれる人と会いたいですよね?
ならば、
そんなファンと出会う可能性の高いサイトに登録した方がいいわけで。
そのサイトの条件とは2つ。
①ハンドメイドをしない人が見る
②海外販売をしている
①については、もう繰り返し過ぎてクチが甘酸っぱくなっていますが、
趣味のやりとりならともかく、
「まじで」売っていきたいなら、
ハンドメイドに興味のない、しかしその対象には興味のある人々に
ファンになってもらうのが大切…と話してきました。
野鳥やエアデールテリアを例にあげてお話ししましたよね?
「金魚大好き女子大生」と「ウミウシマニア」のお二人にも登場して頂きましたよね?
過去記事はこちら →★
ハンドメイド好きしかアクセスしないサイトに登録しても、
コアなファンは掴めないんです!!
(言い切った…ちょっとドキドキします)
②については、もっとも重要な事だと自分では思っています。
日本のフェルターのレベルは本当に本当に高いです!!!
ただ、皆さんシャイなせいでアピールチャンスを逃しちゃっているように思います。
日本のモノづくりのスゴさを発信するためにも、
海外の人に知ってもらうのは大切です。
(これからは特に、
上海や台湾など、中国の新興都市の人に知ってもらう事が大切かと)
だいたい「フェルト侍」という命名にしても、
海外から検索されやすいという理由が大きいです。
(「felt geisya」とどちらにするか迷いました)
おかげで、
行ったこともないマサチューセッツの人に褒められたりしました。
Thank you, Sydne! 日本びいきの人みたいです →★
そして自作の英文のスペルミスを知りましたが…
あと、Pinterestにもsamuraifeltで載ってます。興味のある方は探してみて下さい →★
日本の文化に興味がある外国人の層って、
われわれが思っているより、
ずっと深くて広くて濃いようです。
「めぞん一刻」のコス。これは再現性高いな~
ちょっと話がズレたようですが
とにかく、海外展開しているかどうかは
サイト選びに必要なポイントだと自分は思います。
※フェイスブックに関しては今回は触れません

あと、参考程度に聞いて頂ければいいんですけど
バナーの中に「運営企業」をきちんと説明しているサイトがいいと思います。
だって売買サイトを選ぶという事は、
「あなたの作品をあなたの代わりに売って来るよ!」という
ある意味パートナーなわけですよ。
運営会社をちゃんと書いていない、ドコの馬の骨とも知れぬサイトを
パートナーにするのは不安な気がします。
あまりこうゆう事は言いたくないのですが
“今、時代は手作りがトレンドらしい”と聞いて
じゃ~うちも販売戦略としてそうすべ、みたいな
オッサン連中が腐るほどいます。腐って糸を引いてます。
彼らは既存のSNSのノウハウににお手軽に「手作り」をのっけて、
登録料だけで利益を得ることができるのです。
末端のデザイナーさんやSEは一生懸命やってますから
センスのいいサイトに仕上がるのは当然です
サイトの雰囲気で直感で決めるのもいいかもしれません。
しかしフェルト侍のブログは正直さが身上です。
正直に言って、現在乱立しているサイトは玉石混合かと。
運営会社に、手作りを愛するハートが宿っているかどうか
どんな世界を目指そうとしている会社なのか。
あなたの代わりに、あなたの名前を売るんですから
あなたが心から信頼できる所を選んでくださいね。
つい言い過ぎたかもしれませんが許してください。
最後にどうしても言っておきたかったのです。
ご意見ご感想、お待ちしております
2012年3月29日 フェルト侍 拝

自宅のある兵庫県南部某所、
上空には30羽…いや、50羽はいました。
ギャア!ギャア~!!と激しく鳴きわめくカラスさん達。
なんかあるんですかね?
彼らも年度末はテンパるのでしょうか。
本日もテンパり気味でお届けして参ります、
「フェルトで稼ぐ!」がテーマの、フェルト侍のブログです。
「ハンドメイド専門サイト戦国時代!!
自己満足にならないための“賢いサイト選び”とは?」
今回はサイトについてお話しします。
(長文は覚悟してください。相変わらず短くまとめることが苦手です…スミマセン)
・・・・
ほんとに増えましたね~、
ハンドメイド品専門売買サイト。(以下「売買サイト」と略)
今少なくとも10サイトくらいはあるのではないでしょうか。
よく利用する「ユザワヤ」も、作家間マーケット部門を立ち上げたようです。
「作る側」にとっては、趣味としてただ楽しんでいたものを
「売る」となると、けっこう勇気がいると思うんですよ。
値段もオークションと違って、自分で決めなきゃいけないし。
そこを、
「エイッ!!」と勇気を振り絞って売買サイトに登録するわけですから
売る以上は、評価してくれる人、買ってくれる人と会いたいですよね?
ならば、
そんなファンと出会う可能性の高いサイトに登録した方がいいわけで。
そのサイトの条件とは2つ。
①ハンドメイドをしない人が見る
②海外販売をしている
①については、もう繰り返し過ぎてクチが甘酸っぱくなっていますが、
趣味のやりとりならともかく、
「まじで」売っていきたいなら、
ハンドメイドに興味のない、しかしその対象には興味のある人々に
ファンになってもらうのが大切…と話してきました。
野鳥やエアデールテリアを例にあげてお話ししましたよね?
「金魚大好き女子大生」と「ウミウシマニア」のお二人にも登場して頂きましたよね?
過去記事はこちら →★
ハンドメイド好きしかアクセスしないサイトに登録しても、
コアなファンは掴めないんです!!
(言い切った…ちょっとドキドキします)
②については、もっとも重要な事だと自分では思っています。
日本のフェルターのレベルは本当に本当に高いです!!!
ただ、皆さんシャイなせいでアピールチャンスを逃しちゃっているように思います。
日本のモノづくりのスゴさを発信するためにも、
海外の人に知ってもらうのは大切です。
(これからは特に、
上海や台湾など、中国の新興都市の人に知ってもらう事が大切かと)
だいたい「フェルト侍」という命名にしても、
海外から検索されやすいという理由が大きいです。
(「felt geisya」とどちらにするか迷いました)
おかげで、
行ったこともないマサチューセッツの人に褒められたりしました。
Thank you, Sydne! 日本びいきの人みたいです →★
そして自作の英文のスペルミスを知りましたが…
あと、Pinterestにもsamuraifeltで載ってます。興味のある方は探してみて下さい →★
日本の文化に興味がある外国人の層って、
われわれが思っているより、
ずっと深くて広くて濃いようです。
「めぞん一刻」のコス。これは再現性高いな~
ちょっと話がズレたようですが
とにかく、海外展開しているかどうかは
サイト選びに必要なポイントだと自分は思います。
※フェイスブックに関しては今回は触れません
あと、参考程度に聞いて頂ければいいんですけど
バナーの中に「運営企業」をきちんと説明しているサイトがいいと思います。
だって売買サイトを選ぶという事は、
「あなたの作品をあなたの代わりに売って来るよ!」という
ある意味パートナーなわけですよ。
運営会社をちゃんと書いていない、ドコの馬の骨とも知れぬサイトを
パートナーにするのは不安な気がします。
あまりこうゆう事は言いたくないのですが
“今、時代は手作りがトレンドらしい”と聞いて
じゃ~うちも販売戦略としてそうすべ、みたいな
オッサン連中が腐るほどいます。腐って糸を引いてます。
彼らは既存のSNSのノウハウににお手軽に「手作り」をのっけて、
登録料だけで利益を得ることができるのです。
末端のデザイナーさんやSEは一生懸命やってますから
センスのいいサイトに仕上がるのは当然です
サイトの雰囲気で直感で決めるのもいいかもしれません。
しかしフェルト侍のブログは正直さが身上です。
正直に言って、現在乱立しているサイトは玉石混合かと。
運営会社に、手作りを愛するハートが宿っているかどうか
どんな世界を目指そうとしている会社なのか。
あなたの代わりに、あなたの名前を売るんですから
あなたが心から信頼できる所を選んでくださいね。
つい言い過ぎたかもしれませんが許してください。
最後にどうしても言っておきたかったのです。
ご意見ご感想、お待ちしております
2012年3月29日 フェルト侍 拝




